IFAへの転職を考えている方にとって、年収はとても重要な要素ではないでしょうか。
実は、IFAの年収は証券会社にいた時よりもびっくりするくらい高くなる傾向があります。
年間の手数料が5000万円の場合、証券会社では年次にもよりますが良くても1200万円前後となる一方、IFAなら3500万円前後を得ることも可能です。
その一番の理由はズバリ、証券会社とIFAとの報酬形態の違いにあります。
この記事では、現役のIFAが、この報酬形態の違いによってなぜIFAの年収が高くなるのかについて解説していきます。なお、ここでは証券系IFAについて解説します。
・IFAはなぜそんなに年収が高いのか ・証券会社よりも年収が高いのはなぜか ・どのような報酬形態なのか
この記事では上記のような疑問を解消します!
IFAについて興味がある方、転職をご検討の方は是非ご覧ください。
目次
IFAの報酬形態を解説
歩合制と手数料バック率
まずはIFAの報酬形態から見ていきます。
IFA本人とIFA業者との契約形態は、業務委託契約と社員契約(契約社員を含む)の2パターンがあります。
業務委託契約は、いわゆる個人事業主となるわけですが、ほとんどのIFAが完全歩合制を採用しているので、完全に実力がものを言う世界です。
逆にその分、高額な歩合を受け取ることが可能となっており、活躍できる人ほど年収は高くなり、年収は青天井となります。
業務委託の収入の計算方法は、以下の通りとなっています。
顧客から所属証券会社が受け取った手数料 × バック率
バック率は50~70%程度に設定されており、月に1000万円の手数料を売り上げた場合、なんと月収は最大700万円にもなります。
月間手数料 1000万円 × バック率 50~70% = 月収 500~700万円
しかし、業務委託は高い収入を目指すことができるのと同時に、成果を上げなくては報酬を得られないというリスクを含みます。そのリスクが心配な方におすすめなのは、業務委託ではなく、正社員としてIFA法人に所属する形態です。
IFA法人正社員の報酬形態
FAには、正社員としてIFA法人に所属し、固定給で安定性も求めつつ、証券会社時代よりも高い報酬を目指す方法もあります。
正社員の場合は固定給のみのIFA法人もありますが、固定給+歩合制の報酬体系をとっているIFA法人が多いです。固定給は20~30万、バック率は20~50%程度が相場です。
月に1000万円の手数料を売り上げた場合、月収は最大530万円になります。
固定給20~30万 + 月間手数料 1000万円 × バック率 30~50%
= 月収 320~530万円
手数料がボウズの月でも固定給がもらえる安心感が得られる分、バック率が低くはなりますが、それでも結果を出せば証券会社時代よりも稼ぐことが可能です。
というわけで、業務委託の完全歩合制、正社員の固定給+歩合制の報酬形態を紹介しましたが、どちらも高収入が見込めることがおわかりいただけたかと思います。
業務委託、正社員の働き方をさらに詳しく比較した(「IFA業務委託と正社員を徹底比較!」)はこちらです。
証券会社とIFAの報酬体系比較
ここまでIFAの業務委託と正社員の2つの報酬形態についてみてきましたが、既にこの時点で大手証券会社よりもIFAの高額な報酬を得られることはお分かりいただけたと思います。
念のため、証券会社とIFAで同じだけ手数料を売り上げた場合、年収にどれほどの差が生まれるのか見てみましょう。
今回は毎月500万円の手数料を売り上げる場合の年収を比較します。
証券会社の平均年収は760万円程度と言われており、課長クラスや一級職でも優秀な方の年収は1000万円や1500万円を超えることも少なくないでしょう。
年間で受け取る手数料は6000万円ですので、バック率に換算すると12~25%程度となります。
IFA業務委託であれば、毎月500万円売り上げる人の年収は、最大4200万円にもなります。
月間手数料 500万円 × バック率50~70% × 12ヵ月 = 3000~4200万円
また正社員の場合、毎月500万円売り上げる人の年収は、最大3360万円と高額です。
(固定給20~30万 + 月間手数料 500万円 × バック率 30~50%) × 12ヵ月
= 2040~3360万円
数字を見れば一目瞭然で、月間500万円をコンスタントに上げられる証券マンはかなり優秀な方と言えると思いますが、優秀な証券マンの方ほど、IFAに転職すれば今までとは桁違いの収入を得る可能性があると言えます。
実際に、筆者の同僚でも中堅証券会社で年収900万円程度だった人がIFAの業務委託になって、1年目で年収4000万円になっています。
ウソみたいな話ですが、残念ながらウソではありません。筆者は報酬額のチェック担当でもあるので間違いありません。
証券だけじゃない!豊富な金融商品
ここまで証券取引の手数料の売り上げによる報酬の話をしてきましたが、IFAは証券以外にも様々な投資商品を取り扱うことが可能となっているので、それによりIFAの年収をさらに高くすることが可能です。
具体的には、保険や不動産などの証券以外の投資商品も取り扱っているIFAがあります。
IFAと金融商品については(「IFAと豊富な金融商品」)の記事を近日公開予定です!
いかがだったでしょうか、IFAの年収について、業務委託契約と正社員雇用に分けて解説していきました。IFAへの転職を迷われている方の中は、収入に関して不安になる方が多いと思います。
しかし、実際片手間ではなくしっかりと仕事をすれば、年収1,000万円は最低限期待できる水準であり、収入を増やす環境は年々整ってきています。
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